アルメリア県エル・エヒード市
本年9月28日にアルメリア県エル・エヒード市の共同組合SUCAにて、アルメリア農業連合(UNA)、日西商業会議所、ドセ・カリェス・イノベーション共催、グリーン・クロス・インターナショナル協力による「イノベーションとマーケティング会議」が開催されました。
初めにフランス企業フレザル(FRESAL)の共同経営者のひとりであるオリヴィエ・エレラ・マリンを司会に迎えた円卓会議、「インポーターから見たフランス・ベルギー市場:クオリティ、コミットメント、コンフィデンス(信頼)」が行われました。フランスのバルドマルヌ県ランジス市に本社をおくフレザル社は、スペイン、ポルトガル、ベルギーからの商品輸入、フランス国内およびドイツと北欧各国への輸出を行っています。フランス本国では高級品やプレミアム商品の取り扱いで知られ、主力商品はベリー系のフルーツ、イチジク、種なしブドウ、柿、スイカ、メロン等。近い将来にアボガド、マンゴー、柑橘類、ズッキーニ、ピーマン、キュウリ、ナス、枝付きトマト、桃類、キノコ類の取り扱いを検討しています。
次にスペイン企業イントラディクス(INTRADIX)のテリー・サム・ルーカスより同社の紹介と、「ココナッツファイバー:これまで語られなかったココナッツファイバーのすべて」そして「天然由来の肥料と伝統的な栄養学的特質:未来への確実な一歩」と題するプレゼンテーションが行われました。イントラディクス社は農業分野で20年以上の経験を持ち、ココヤシ繊維をベースにしたさまざまなタイプの製品(栽培袋、床板、ブロック、鉢、雑草防除マット等)の製造、自然原料を使った伝統的な植物栄養剤の製造、開発、販売を行っています。また、作物の健全な発育に適した、廃棄物ゼロで天然由来の肥料製品を幅広く取りそろえています。
最後に、EMSC Global Water Solution, S.L.のエンリケ・アリアスにより新技術「海水淡水化E+MHDシステム:ゼロエミッションプラント」の紹介が行われました。逆浸透膜とは異なるこの新技術により、エネルギー消費量を30%以上削減できるほか、再生可能エネルギーとの互換性、塩素や炭化水素の継続投与で動作、メンテナンスが容易、さらに廃液の排出がゼロが可能になります。